慢性腎臓病

腎臓は、血液をろ過して老廃物を尿として体外に出す、血液中のナトリウム・カリウムなどの電解質濃度を調整する、体内を弱アルカリ性に保つ、血圧を調節するホルモンや造血ホルモンをつくる、ビタミンDを活性化し骨を強くするなど多くの働きを担っています。

そのため、腎臓の働きが低下し、身体に老廃物が貯まると尿毒症症状(吐き気、食欲低下、疲れやすい、かゆみ、意識障害 など)を、水分が貯まるとむくみや心不全、高血圧をきたし、電解質濃度が崩れれば不整脈から突然死を起こすこともあります。

貧血になればめまいや疲れやすさを感じ、骨粗鬆症になれば骨折を起こすこともあります。

困ったことに、これらの症状は腎臓の働きが大きく低下したときに初めてみられるため、無症状のうちに腎臓の働きが低下し、気づいたときには手遅れだったということが多くあります。

そのようなことがないように、腎臓内科では、健康診断でたんぱく尿や血尿を指摘されたことがある方、血液検査で腎機能の低下を指摘されたことがある方、むくみや貧血症状、排尿時の尿の泡立ちや血尿などご自身で何かしらの症状に気づかれた方のご相談をお待ちしております。

また、長期にわたり糖尿病や高血圧などの生活習慣病を有している方や鎮痛薬を使用されている方も腎臓の働きを悪くしている可能性がありますので、一度ご相談ください。

脂質異常症

血液中には脂質(コレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)、遊離脂肪酸、リン脂質 など)が含まれますが、そのうちLDL(悪玉)コレステロールとトリグリセライドが過剰な状態にある、またはHDL(善玉)コレステロール(余分なコレステロールを除去する役割がある)が少ない状態にあると脂質異常症と診断されます。